2010年1月28日木曜日

再発防止のこと

少年犯罪に関して、再発防止が課題との話があって、興味深く読んだ。14歳の子供の強盗。
その背景を解明することは、大変に重要だろう。
以下、引用。


14歳の牛丼店強盗、動機分からず再発防止へ課題/相模原
1月25日カナロコ

 相模原市内に住む市立中学2年の男子生徒(14)が、牛丼チェーン店への強盗容疑で逮捕された事件が関係者の間で波紋を広げている。県警によると、生徒は「牛丼チェーン店の強盗が多いと聞き、自分にもできると思った」と供述。稚拙、短絡的な動機だった。生徒は夜間外出が多く、両親と学校が連携して、生徒の支援に取り組んでいた最中に起きた異例の事件とあって、有識者からは再発防止に向け、事件の全容解明の必要性を訴える声が出ている。

 ■「自分でもできると思った」

 生徒が強盗容疑で県警に逮捕されたのは8日。津久井署によると、逮捕容疑は、4日に市内の牛丼チェーン店に押し入り、ナイフのようなもので店員を脅し、現金約6万円を奪ったとしている。

 同署によると、牛丼チェーン店の駐車場内で身元の分かるカードが入った財布が発見されたことから、捜査段階で生徒の名前が浮上。生徒は容疑を認め、同署の調べに対し、「牛丼チェーン店の強盗が多いと聞いていた。自分もできると思った。遊ぶ金が欲しかった」などと供述しているという。

 ■深夜徘徊で学校とも相談

 少年の通っていた中学の校長は少年について「無口でおとなしい子だった」と語る。県警によると、生徒は深夜の徘徊などが多かった。両親は生徒のために何度も学校と相談していたという。校長は「事件の兆候はなかったと思う。事件を起こした原因は分からない」と肩を落とした。

 市教育委員会はこの異例の事件に危機感を強め、指導の徹底を求める通知文を市立全小中学校に送った。

 ■奪った金の使途が不明

 津久井署のこれまでの調べでは、奪った約6万円の一部は飲食費として使ったというが、全額の使途はまだ分かっていない。

 同署幹部は「二度と犯行に至らせないためにも、少年事件の捜査で犯行に至った動機の解明は特に重要」と話す。同署は奪った金の使い道とともに、詳しい動機についても慎重に調べを進めている。

 少年犯罪に詳しい山崎健一弁護士は「一般論として、少年は本当の動機を語らないケースもある」と説明。その上で、「実際に脅して現金を奪ったとされる今回のケースは、14歳の子どもが起こす事件としてはちょっと考えられない。再発防止に向け、事件の背景をしっかり明らかにして、社会全体で対応を考えなければならない」と指摘している。

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