2008年9月4日木曜日

矯正局

少年院、少年鑑別所などを見てきたが、それらを統括するのは、矯正局となる。

法務省の矯正局のトップには、こうある。

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矯正局は,矯正施設(刑務所,少年刑務所,拘置所,少年院,少年鑑別所及び婦人補導院)の保安警備,分類保護,作業,教育,鑑別、医療,衛生など被収容者に対する処遇が適正に行われるように指導,監督するとともに,最近の矯正思潮に沿った新しい処遇方法について調査研究を行っています。このほか,独立した組織として矯正研修所及び支所が設けられており,矯正職員に対する様々な研修が行われています。
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矯正局のHPには、少年鑑別所や少年院の説明もある。少年院についての記述を見てみよう。
まず次の記述がある。

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立ち直りつつある少年たち

 少年たちは,少年院での教育を通して,自らの問題を見つめ,改善して社会に戻っていきます。 二度と犯罪・非行を犯さないという決意を実現するためには,本人の努力のほかに,社会の人々の温かい心と 援助が不可欠です。 立ち直りつつある少年たちへの御理解と御支援をお願いします。

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立ち直りつつある、というのは何とも頼もしい限りではないだろうか。更正には社会のサポートが不可欠だというのも納得できる。

少年院については、次の説明がある。

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少年院は,家庭裁判所から保護処分として送致された少年に対し,社会不適応の原因を除去し, 健全な育成を図ることを目的として矯正教育を行う法務省所管の施設です。

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つまり、少年院は矯正のための教育施設であり、罰を与えることが主目的では決して無いといえるだろう。
教育については、次の通り、はっきりと謳っている。

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教育の方針とながれ
 少年院においては,在院者の特性及び教育上の必要性に応じた教育課程を編成しています。 その上で,入院してくる少年一人ひとりの個性や必要性に応じて,家庭裁判所や少年鑑別所の情報や 意見等を参考にして個別的処遇計画を作成し,きめ細かい教育を実施しています。

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実際、少年犯罪を犯した少年たちの更生は、簡単ではなく、きめ細かい教育が必須であることが推察される。

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