2008年8月17日日曜日

愛するゆえに虐待?

愛するゆえに虐待する心理とは? 以下、愛と嘘、虐待の心理の絵本の解説から。

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愛は、とても大切です。でも…、その大切な愛を多くの人々が誤解しています。そして時に、愛への誤解は人を傷つけます。誤解が深刻化すれば虐待の原因、さらには戦争の原因へすら、つながるのです。
もし愛への誤解を放置し、愛の大切さばかりを強調すれば、―とても悲しい事ですが、当事者にとって愛はより危険なものとなってしまいます。
危険な愛が人を傷つける場合を例示してみましょう。
愛する我が子への幼児虐待、児童虐待。
夫が、愛する妻へ手を上げる家庭内暴力。
家族やヘルパーの手による高齢者への虐待。
愛する人を対象とした、ストーカー、サディズム、強姦、性的誘拐・監禁といった性犯罪、性的虐待、さらには快楽殺人。
さらに想像をたくましくすれば、少数民族や弱小国への差別、文化・価値観の押し付け、侵略。戦争。 ―そんな人類ベースの悲劇にすら、愛への誤解が(善悪の錯覚とも有機的に絡み合って)深く関わっていると、僕は考えています。
言うまでも無いことですが、誤解に基づく悲劇は、誤解を解く事で解決し、また防止することが出来ます。愛への誤解を原因とする様々な虐待も、その誤解を解く事で、抜本的な解決を図ることが出来るでしょう。そして、誤解を解く為には、誰をも憎む必要はなく、むろん、武力も権力も必要では有りません。気づきを社会へ、そして世界へ広げれば、それだけで十分なのです。
この絵本「愛と敵」は、そんな愛への誤解の一つを解くために執筆しました。

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